HeSoDiMについて
ヘソディムとは、 「健康診断に基づく土壌病害管理」 (Health checkup based Soil-borne Disease Management)の略称HeSoDiMを日本語にしたものです。 土壌病害は、作業の都合上、播種前に防除対策を講ずる必要があります。そのために、理想的には、播種前の段階で、生育期間中の病害の発生が正確に予測できれば、経済的に最適な防除手段を実施することができるのですが、気象の影響を強く受ける土壌病害の予測は困難です。このような理由から、従来、県で作成された「防除暦」に基づき防除が行われてきました。この方法は、広い地域での被害を最小限にする手段として有効ですが、個々の畑でみると、畑によっては過剰な農薬散布がなされることが予想されます。より低コストで労力的にも効率的な対策を講ずることができれば生産性の向上にもつながります。ヘソディムは、病気の発生予測が困難な土壌病害対策として、「畑の健康診断」を行って、これまでの文献情報や研究成果に基づき、畑毎の「発病ポテンシャル(発病しやすさ)」を評価することにより、畑に最も効果的な対策を講じ、結果的に収益を上げることを目的として開発された病害管理システムということができます。土壌病害の多くは病気がたくさん出てから対策を行うのは、防除が難しいだけでなく、コストが高くつきます。ヘソディムは、畑の「観察」(診断の一項目)を基に、少しでも早めに、予防の徹底を行うことにより、病気の発生を遅らせたり、病気の出にくい畑作りに貢献できると考えています。