用語解説

 この用語解説では、対話の中で出てくる専門用語の解説を載せました(出典元をリンクで明記)を示しました。このうち、解説の最後に(遠藤隆也)と示したものは、遠藤氏ご自身の解説です。この遠藤氏ご自身の解説から、AI(Artificial Intelligence)に関する遠藤氏のお考え、そして、遠藤氏ご自身が「アナログ」から「デジタル」への変革期にどのようなご経験をされたのかが見えてくるのではないでしょうか。

Artificial Intelligence(AI):
人工知能。コンピューターシステムに人間の知的な機能を模倣させる技術やプロセスを指す。これには、学習、問題解決、意思決定、言語理解、視覚認識などの能力が含まれる。AIは、機械学習、深層学習、自然言語処理などの技術を使用して、データから学習し、認識および判断のタスクを実行する。
 機械学習は、アルゴリズムがデータから学習し、新しいデータに対する予測や判断を行えるようにする手法。深層学習は、多層のニューラルネットワークを使用して、複雑なパターンや表現を学習するための機械学習の一分野。自然言語処理は、コンピュータが人間の言語を理解し、処理できるようにする技術。
 AIはさまざまな分野で利用されており、例えば、画像認識、音声認識、自動運転車、医療診断、言語翻訳などに応用されている。 AIの進化は急速であり、ますます多くの領域で革新的な解決策を提供している。

Augmented Reality(AR):
オーグメンテッドリアリティー。拡張現実。

Cognitive Science:
認知科学。心理学、神経科学、人工知能、言語学、哲学など、さまざまな学問領域を統合して人間の知覚、思考、学習、言語処理などの認知機能を研究する学際的な分野。認知科学の目的は、人間の心の働きに関する理解を深め、知覚や意識などの現象を科学的に説明し、ヒトだけでなく機械にも適用可能な一般的な原則を抽出すること。

Computer-Human Interaction(CHI):
コンピュータ・ヒューマンインターラクション。コンピュータと人間の相互作用に関する研究および設計の分野を指す。この分野では、コンピュータ技術と人間のユーザーインターフェースがどのように統合され、効果的に動作するかに焦点を当てている。CHIの研究者やデザイナーは、ユーザーモデル、メンタルモデル、ユーザビリティ、使い勝手、ユーザーエクスペリエンス、遠隔コラボレーション認知心理学、デザイン思考などの概念を活用して、人間とコンピュータのインタラクションを向上させるための方法を追求する。

同報通信:
ファクシミリで、ある情報を記録した紙を1通入力すると、100箇所で同じ情報が記録された紙に出力されること。なお、この同報通信は、今の電子メールでは当たり前かもしれないが、電子メールの場合は、自分がアクセスしないと見られないが、ファクシミリの場合は、目の前に紙の出力として自動的に現れる。

ドキュメント・アーキテクチャ:
ドキュメントの内容の表現形式,論理構造,割付構造の総合的な関係性を規定するプロトコル。

FDM(Frequency Division Multiplexing):
周波数分割多重化。一つの伝送路で複数の回線の信号やデータをまとめ、同時に送受信する多重化技術の一つで、周波数帯の異なる複数の信号を合成して送受信する方式。電気信号や電波など搬送波の周波数帯域を複数に分割し、それぞれ別の信号を送る方式。例えば、テレビ放送やラジオ放送では電波の周波数帯を「チャンネル」という単位に分割し、それぞれ異なる映像や音声を発信している。FDMを用いて複数の通信主体による通信を多重化し、同一の伝送路を共用できるようにすることを「周波数分割多元接続」(FDMA:Frequency Division Multiple Access)という。例えば、携帯電話の通信方式の中には、基地局が周囲の端末とそれぞれ異なる周波数帯を利用して同時に通信するものがある。

Hypertext Transfer Protocol(http・HTTP):
ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル。アプリ間のコネクション上でのリクエスト/レスポンス型・ステートレス・メッセージ指向通信プロトコル。

Message Handling System(MHS):
メッセージハンドリングシステム。電子メールサービスのプロトコル。

Minimum Viable Product(MVP):
ミニマムヴァリアブルプロダクト。顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのこと。

Neural Network:
ニューラルネットワーク。人間の脳の構造に着想を得た機械学習の一種。パターン認識やデータ解析などのタスクを実行するために設計された数学モデル。多くのニューロン(人工的な神経細胞)が層状に配置されたネットワーク構造を持っている。
 このネットワークは、入力層、中間層(隠れ層)、および出力層から構成されている、各ニューロンは他のニューロンと結合し、各結合には重みが割り当てられている。学習のプロセスでは、訓練データを使用してネットワークの重みを調整し、特定のタスクに最適化された出力を生成する。
 ニューラルネットワークは、画像認識、音声認識、自然言語処理などの様々な分野で成功を収めており、深層学習(ディープラーニング)と呼ばれる進化形も存在する。ディープラーニングでは、多層の隠れ層を持つ深いニューラルネットワークが大量のデータから複雑なパターンを学習することができる。

認知科学:
記憶、注意メカニズム、コンテクスト、思考プロセス、言語、意味、理解、学習、知能、マインド、認知バイアス、感情などに関する分野。

PCM(pulse code modulation):
パルス符号変調。音声・映像などのアナログ信号を、パルスの列に置き換えてデジタル信号にする方式のひとつ。信号をサンプリング周波数で一定時間ごとに分割し、振幅の大きさを量子化ビット数に対応するパルスに変換したもの。ひずみ・雑音が少ないので、当時も、オーディオや放送の高品質伝送に用いられていた。

Stream of Consciousness:
意識の流れ。

User Experience(UX):
ユーザーエクスペリエンス。製品やサービスを利用するユーザーが感じる全体的な経験や印象を指す。これは、ウェブサイト、モバイルアプリ、ソフトウェア、製品デザインなど、さまざまなコンテキストで発生する。UXデザインは、ユーザーエクスペリエンスを最大化するために、使いやすさや満足度を向上させるためのデザインプロセスを含む。
 UXデザインはユーザーのニーズや期待に焦点を当て、ユーザビリティ、アクセシビリティ、対話性、視覚的なデザインなどの要素を組み合わせて、良いユーザーエクスペリエンスを提供することを目指す。
 UXデザイナーは、ユーザーの視点からシステムや製品を設計し、改善するための検証やテストを行う。

Virtual Reality(VR)
バーチャルリアリティ。仮想現実。