著者プロファイル

遠藤隆也(えんどうたかや)

 私の基本的なプロファイルについては、これまでの活動をやさしく記述した「小さな気づきを大切に」をご覧ください。
 また、田舎での「スローなユビキタスライフ」で実践しているプロファイルについては、「HI総合デザイナー、BMX戦略デザイナーの活動例」をご覧ください。

 以下に、主なプロファイルを書いてみます。
 1968年に、日本電信電話公社の「武蔵野電気通信研究所」に入所。「無線符号伝送研究室(今のドコモのオリジンのひとつ)」と「超多重伝送研究室」で研究実用化活動の日々を過ごし、日本最初のデジタルデータネットワークのインフラストラクチャーとなるデジタル伝送路を実用化しました。また、このインフラストラクチャーを使った新しいデジタルサービス(ファクシミリサービス)を設計・実用化し、全国にそのサービスを展開しました。
 1987年に、「NTTヒューマンインタフェース研究所」の創設に関わり、研究企画部長、ヒューマンインタフェース方式研究部長、マルチメディア(創設)研究部長を創設・歴任すると共に、電子情報通信学会の中に、「ヒューマンコミュニケーション研究グループ(バーチャルリアリティ研究分科会など)」を新設し、その委員長を務めるとともに、日本の中に、ヒューマンインタフェース、マルチメディア、ヒューマンコミュニケーションの言葉を広めるとともに、新たな研究分野を開拓しました。
 1993年に、電気通信研究所の関連会社である「NTTアドバンステクノロジ株式会社」へ移り、営業部長、経営企画担当部長、情報技術部長、「HIT(人と情報と技術)センター(創設)」所長、技師長を務めました。
 この技師長時代に、哲学者、法学者、経済学者、工学者などからなる5年間の文部科学省文系・理系融合研究「電子社会プロジェクト」に参画しました。そして、その成果を、「電子社会のパラダイム」という本の最終章「電子社会システムの課題」として、文化人類学・情報生態学・デザイン思考的な戦略総合デザイナーの視点からとりまとめました。この記述内容が、大学受験生のための「小論文: 21世紀を生きる」(名文を読むことが優れた解答への第1歩、現代社会の本質に迫る48編のアンソロジー)の中で、哲学者や社会学者などにまじって、そのひとりに選んで頂きました。また、NTT持ち株本社プロデューサーと協力して、当時としては、NTTの全く新しい新規事業分野として「農業」分野を立ち上げました。現在は、NTTの農業関連グループ会社は30社以上に拡がっています。そして、これが、人生後半の農業関連、AI関連の仕事につながってきました。
 2003年に、会社を早期退職し、北八ヶ岳の麓の田舎へ「I(アイ)」ターンして、光ファイバーとクラウドコンピューターを活用した「スローなユビキタスライフ」をすることになりました。この「スローなユビキタスライフ」での農業関連活動の例が「農業新時代の技術・技能伝承」という本となりました。
 また、2011年から5年間にわたる農水省の「農匠ナビ」プロジェクトに参画し、日本食農連携機構・研究部の主任研究員として「匠の技継承・人材育成モデルと暗黙知継承支援技法」を開発し、現在、その普及に取り組んでいます。
 さらに、「農業イノベーションの挑戦者」を取りまとめた農業情報学会主催の「農業イノベーション大賞」の2020、2021、2022年の選考委員として活動しました。
 現在、「スローなユビキタスライフ」でのビジネスモデルイノベーション、AI活動として、大学院のビジネススクール・MBAコースで、企業の方々を対象に、「次世代デジタルイノベーション:Business Model Innovation, Business Model Transformation」の講義を行っている一方で、日本情報教育学会(JAIE)主催の2023年「AIプロンプトグランプリ」の審査員を務めさせて頂きました。


著者近景(2020年)