著者プロファイル

2022年12月7日(水)執筆

 私,鳥谷 均(とりたに ひとし)と申します.練馬(東京都)生まれの練馬育ちです.
 その昔,練馬はダイコンで有名でしたが,私の子供の頃にはその面影はほとんどなく,キャベツ畑が点在する新興住宅地でした.近所に1軒,大きなたくわん工場がありましたが,このたくわん工場は群馬県の方から原料のダイコンを取り寄せていたそうです.
 東京都立井草高等学校から筑波大学へ.ラグビーが好きであること,そして片岡義男の小説「ときには星の下で眠る」に記述された「冷気湖」に興味をもったことから,ラグビーのメッカである長野県菅平をフィールドにして「冷気流(cold air drainage)」と「冷気湖(cold air lake)」に関する観測・調査を行い,これをもとに博士号を取得しました.
 最初の職場は筑波大学水理実験センター.現在の筑波大学アイソトープ環境動態研究センター環境動態予測部門です.そこの熱収支・水収支観測圃場に設置されていた気象・水文観測機器のお世話をしていました.
 1989年から神奈川県三浦半島南端にある防衛大学校地球科学科へ.現在の防衛大学校地球海洋学科です.そこでは,助手として航空機による局地気象観測に従事するとともに,将来,幹部自衛官となる学生たちと,アスマン乾湿温度計を携帯して,防衛大学校校内で移動観測による気温測定を行っていました.1990年11月から1年5か月ほど,スイス連邦工科大学チューリッヒ校で客員研究員として滞在する機会を得て,その期間にグリーンランドの氷床観測にも参加しました.
 1994年から,農業環境技術研究所,そして食品産業技術総合研究機構農業環境研究部門に席を置き,気象・気候とコメの生産に関する研究に従事し,韓国水原,中国黒竜江省ハルピン,そしてタイ東北部コンケンのイネ圃場を駆け回っていました.
 そして,現在は,新潟食料農業大学の非常勤講師として,農業と食料の未来を担う若者たちに「農業気象学」を講義しています.
 どうかよろしくお願いいたします.

(2023.4.1 修正)

著者近況(2022年3月)